飛騨の春2

今年の春は少し遅かったようだ。でも、そのお陰でもう一度花見ができた。


《飛騨市 宮川町 種蔵》
十数棟の種蔵が今も残る種蔵地区。日本の原風景を感じさせる場所だ。

今は荒れてしまっている石積みの棚田を降りていくと、真正面に種蔵が見えた。
下の道からポツンと半分顔を出した姿が、とても美しかった。
照りつける太陽の下、一枚目のスケッチポイントはすんなり決まった。


《飛騨市 宮川町 種蔵》
この板倉の倉庫は、万が一母屋が火事になった場合に類焼を避ける為、母屋から離れた場所に建てられているらしい。
よく見ると、一件一件造りが微妙に違う、それぞれ特徴があって面白い。

新緑の季節。道の傍らに生える草木の色塗りも大胆にいける。


《飛騨市 神岡》
歴史的鉱山がある以外、何があるでもない神岡だが、何処をスケッチしても、不思議と絵になる。
圧倒的な水量が生み出す迫力ある水の音。実際、かなりな音量だと思うのだが、何故か耳に心地よい。
どこにいても水の音が聞こえる気がする。
そして、その音が雑音を包み込み、静けさをもたらしている。
そんな町。

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